木枯らし1号吹いて、朝晩の気温下がり、肌寒い季節になりました。ところで、先日の11月2日はスモカ歯磨の創業日です。昭和7年から数えて84年になります。スモカ歯磨は「やに取り」歯磨き粉からスタートし、現在は虫歯予防や歯周病予防も出来る歯磨きを作っています。虫歯や歯周病はどちらもデンタルプラーク(歯垢)=細菌の塊が原因で発症します。細菌が原因なのでその数(細菌数)をいかに少なくするかがポイントになります。

 

口腔ケアは細菌との戦いで、その相手を知ることが重要です。

 

さて、食品関係でよく云われていることですが、細菌が増える条件は
(1) 適当な栄養素
(2) 適当な温度
(3) 適当な水分

 

このような条件がそろうと、細菌は爆発的に増殖します。特に、腸炎ビブリオは増えるスピードが早いようです。食中毒菌を10万個以上摂取すると食中毒症状が出ると言われていますので、腸炎ビブリオの場合は3時間後にはそのオーダーを超えているので、食中毒を発症する可能性があります。

 

細菌の増え方

表のように虫歯菌・歯周病菌は食中毒菌よりは増えるスピードは遅いようです。しかし、口腔環境を考えるとスタート時の細菌の数が1個というのはあり得ないのでもう少し短い時間で百万個になると思います。実際に調べてみましょう。

上の表から虫歯菌が4096個存在しているところからスタートした場合に百万個になるのは12時間しかかかりません。

 

ですので、1日2回は磨く必然性はあるようです。朝は起床時又は食後に、晩は寝る前に歯磨をする良さそうです。

仕事が終わった頃には朝の歯みがきから12時間程度経過しているので、デートがある方は、歯磨をもう一回追加しても良いでしょう。

 

参考:

単細胞生物の場合,「吸光度(absorbance)は細胞数に比例する」法則があり、文献を調べて虫歯菌と歯周病菌の増え方のグラクを探し、算出してみました。しかし、あくまでも概数にしかなりませんのであしからず。

算出の方法は、例えば、対数的に10万個から20万個に増えたときの時間をグラフから割り出します。それが分裂速度になります。

各種微生物の分裂速度(目安)