歯磨きの科学

木枯らし1号吹いて、朝晩の気温下がり、肌寒い季節になりました。ところで、先日の11月2日はスモカ歯磨の創業日です。昭和7年から数えて84年になります。スモカ歯磨は「やに取り」歯磨き粉からスタートし、現在は虫歯予防や歯周病予防も出来る歯磨きを作っています。虫歯や歯周病はどちらもデンタルプラーク(歯垢)=細菌の塊が原因で発症します。細菌が原因なのでその数(細菌数)をいかに少なくするかがポイントになりま ・・・

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ほとんどの薬用歯みがきにはむし歯予防のために歯を丈夫にする働きがあるフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムなどのフッ素化合物が配合されています。歯のエナメル質はヒドロキシアパタイトで出来ており、硬くて丈夫ですが、虫歯菌が出す酸に弱く溶けてしまします。フッ素にはヒドロキシアパタイトの耐酸性を向上させる働きがあります。しかしこれだけでは十分とは言えませんので、むし歯の原因菌を取り除くプラークコ ・・・

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「研磨力とステイン除去力」を再考する   「研磨力とステイン除去力」については以前当ブログで紹介しました。そこでは研磨性があると清掃力(ステインなどの除去力)が向上する傾向がありますが、研磨力が高すぎるといけないのでRDA値は250以下が推奨されていました。出来るだけ少ない研磨力で高い清掃力を発揮する歯磨剤が理想です。 ところで、研磨力(Relative Dentin Abrasivity RDA ・・・

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<桜も散り、新緑が目立つ季節になりましたが、相変わらず花粉がただよっており、花粉症の方には大変な季節になりました。いつもは、鼻で息をしているので、口の中が乾くことは稀ですが、花粉症で鼻が詰まると金魚のようにお口を開けて呼吸することが多くなり、お口の中が乾燥しやすくなります。お口の中が乾燥すると、口腔衛生上よくないと聞きます。とゆうことで、今回は口腔を潤す唾液の効能・効果を調べてみました。 唾 ・・・

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[歯磨剤の効能・効果] 歯磨剤には様々な効果・効能を実現した商品があります。これらの商品には用途や目的に応じて独自のレシピが考案されており、次のような成分で構成され、歯磨剤としての効能・効果を発揮します。 効能・効果 主な成分 働き 歯垢を除去する 無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム 歯垢(プラーク)とは歯が汚れて状態のときにその表面ある微~淡黄色クリーム様付着物 ・・・

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歯磨剤は適度な研磨力で優れたステイン除去力を持ちます 市販歯磨剤は、ISO11609「歯磨剤の物性と安全性」に関する国際規格(1994)において、歯磨剤として許容される研磨力の上限値250以下でした。研磨力が高いほどステイン除去力は高くなる傾向がありますが、ステイン除去力は研磨力だけでなく、研磨剤の種類、研磨剤粒子の表面形状や大きさ、および歯磨剤に配合されている他の成分に影響されると説明されていま ・・・

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歯磨剤型に最も影響する基本成分は「研磨剤」 歯磨剤の組成は大きく分けて薬効成分と基本成分からできています。 基本成分は、研磨剤、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、香味剤、保存料などから構成されています。歯磨剤はタイプ別に基本成分の種類とその配合量が異なります。 薬効成分は基本的にタイプによる違いはありません。 歯磨剤のタイプに最も影響する基本成分は、研磨剤であり、その配合量は一般的に 粉歯磨剤 潤製歯磨剤 ・・・

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