今年も「歯とお口の健康週間」がやってきました。標語は「健康も楽しい食事も いい歯から」です。

ところで、成人の8割は歯周病に罹っていると言われています。私たちはどちら側いるのか気になるところです。それを簡単に調べる方法が紹介されていました。

「唾液による総合的な口腔検査方法の開発」(日本歯科保存学雑誌Vol. 58 (2015) No. 3西永英司ほか・・著)によると、唾液の検査で、虫歯、歯周病、口臭の傾向を調べます。

検査内容は7項目で、①う蝕原性菌、②pH、➂酸緩衝能、④潜血、➄白血球、⑥タンパク質、⑦アンモニアです。その項目①、②、➂は虫歯の指標で、④、➄、⑥は歯周病の指標で、⑦は口臭関連で口腔の清潔度の指標です。

この論文よると、リトマス試験紙にように色が変わると、それぞれの検査結果分かる仕組みになっています。試験紙に唾液を付けることで7項目の検査が色の変化で調べることができ、試験紙に光をあてて、反射してきた光の強度を一括して検出し、5分程度で多項目の検査ができるようです。簡易検査ですが、従来の臨床検査との相関性が高いようです。

 

私は高血圧なので、毎日、血圧を調べていますが、お口の健康もご家庭で簡単に調べることができる時代になるといいですね。